作間くんがスタバのパートナーのお話
恋してるかい?
もちろんキミに/
恋してるかい?
あなただけに/*1
みなさんこんばんは。いい恋してますか? 私はしていますよ。ええ。ガチ恋です。
私はスタバが好きでよく行くんですけど、作間くんがスタバのパートナー*2で最終的には付き合えたらいいなと思ったので久しぶりに文字を書きました。 妄想の世界だから許してほしい。
それじゃいくよ。
大学3年生の私のホムスタ*3に彗星の如く現れたイケメンくん。 名札を見る限り「作間」って言うらしい。スタバは長く勤められる人材を採用するから、大学1年生か2年生かな?なんて考えちゃって。
そんな新人の作間くんはレジ担当。いつものように早口で「グランデのマンゴーパッションティーフラペチーノのティー抜きでシトラス果肉とホワイトモカシロップとホイップ追加。 シロップはエクストラシロップ。ホイップもエクストラホイップで。」なんて呪文のような言葉を唱えちゃう。 新人さんなのにややこしいこと言っちゃった…ごめん。そう反省して
「ごめんなさい。早口で言い過ぎました。もう一度言いますね。」
「大丈夫ですよ。覚えました。甘いのがお好きなんですね。 画面の確認お願いします。」
って言ってくれるの!新人なのにややこしい注文を一瞬で理解できちゃうなんてバリバリ仕事ができる人なんだな。キュンとしたよ。
3日後、少し混んでる時間に例のスタバに行ったらラッキー。 今日も作間くんがいる。 しかもまたレジ担当。 もしかしてまた少しお話しできるかな?なんて並びながら既に気持ちが浮き立ってる。
「今日も来てくださったんですね」
私が言葉を発する前に作間くんから!?大勢の客の中の1人の私を覚えてくれている!?
「私のこと覚えてくださっていたんですね」
「そりゃ僕の勤務初日*4にあんなカスタマイズをされたら覚えていますよ」
待って!!?? あの日が勤務初日!? 作間くんの言葉を訳せば「めんどくさいカスタマイズされたから嫌でも覚えた」ってことだよね!!?? 超恥ずかしいじゃん私。
「その節はすいませんでした」
「いえいえとんでもないです」
混んでるし会話はここまで。ちょっとさみしいななんて思いながら例のメニューをまた頼んだら作間くんクスって笑った。
「またこれなんですね。」
笑った顔も可愛い。
「混んでるのでお名前聞いてもいいですか。間違えないようにカップに書きます。」
「あ~! ◯◯です。」
やっば。遂に名前聞かれちゃった!仕事の一環なんだけどね!?
あの教授鬼かよなんて心で毒づきながらもカウンター席で課題に取り組めるのはイケメン作間くんと会話できたから。 イケメンパワーありがとう。
作間くんってね 名前を教えたその日以来レジ担当だと空いてる日でも必ず「◯◯さん」って書いてくれるし、たまに「◯◯さん Thank you」って言葉と共にうさぎ?熊? よく分からない微妙な絵を作間くんは描いてくれるんだ。そんな作間くんに恋するのは自然な流れだよね。
パートナーの作間くんとただの客の私。ワンチャンどころかゼロチャンじゃんね!? 可能性感じないしあんなにイケメンなんだもん。 そもそも彼女いるかもしれないし片思いでいいや。
いつも通り作間くんのシフトが入ってる日に行くと残念。今日の作間くんは机拭いてる。うーん。ドリンクでもないしこれじゃ作間くんと会話ができないけど まあ仕方ないか。
だけど表情が滲み出てたんだろうね~!レジの髙橋さん?に
「◯◯さん顔 顔! 顔に残念って書いてありますよ」
「私そんな酷い顔してますか!?というか髙橋さんなんで私の名前知ってるんですか!?」
「そりゃさくちゃんのシフト日は必ずといっていいほど来てるじゃないですか~それにさくちゃんカップに必ず◯◯さんって書いてるし(大声)」
うわあああ!!!他のパートナーに作間くんのシフトの日に来てるのバレてる~!! ってか髙橋さん声でかい! デリカシーなさすぎでは!!??髙橋さんのさくちゃん呼び可愛いけど!!
「さくちゃんのこと好きなんですよね?」
めっちゃ純粋な目で私のこと見てくる~! 否定できないじゃんね。 シフト日に来てることバレてる今 隠す意味も もうないけど!
「いや… まあ…その…好きですね…(小声)」
「ですよね! やっぱさくちゃんのこと好きなんだ!(大声)」
今初めてあなたの存在知ったけど言わせてくれ。髙橋さん。いや、髙橋。マジで声でかいんだよ。本当よく通る声してんな。 野球少年か。聞かれたらどうすんだよ!
急いで作間くんの方を向くとまだ真剣に机拭いてる。よかった。聞こえてないみたい。
「さくちゃんが普段も名前書くのって◯◯さんだけなんですよ」
え!? 髙橋今なんて言った!?
「だからさくちゃんも◯◯さんのことは特別に思ってると思いますよ チャハハ」
髙橋マジで本当色々とぶっ込んでくるな。勘弁してくれよ。片思いでいいって言ったのに両想いになりたくなるじゃんかよ~。ワンチャンあるって信じていいんですか!?
髙橋にあんな事を言われた今、いつものカウンター席で課題に取り組んでても今ひとつ集中できないし時間経つのが遅すぎる。もう帰ろうかな~なんて考えていると、
「◯◯さん 頑張ってますね。これ次の新作です。よかったらおひとつどうぞ。」
その声に振り向くとそこには一口サイズに切られたケーキが乗ったトレーを持ってる作間くん。
「あっ。ありがとうございます。」
「僕のオススメなんですよ」
作間くんのオススメって時点で絶対美味しいじゃん!?作間くんのシフトが入ってなくても新作開始日に来よう。
「今日は早上がりなんであと30分で僕の仕事終わるんです。 ちょっと待っててもらえませんか?」
ぜんっぜん待つよ!? 1時間でも!3時間でも!
作間くんはすごいな。あれだけ時間経つのが遅かったのに作間くんを待つ30分は早いや。
「おまたせしました」
「ぜんっぜん待ってないです 笑 」
なにこの会話~!? 付き合いたてのカップルじゃん!? 実際はただのパートナーと客なんだけどさ! 連絡先どころか下の名前も知らないし! なにこれ!? 超虚しいんだけど!!??
「突然で申し訳ないんですけど◯◯さんって今週の日曜って空いてますか?好きな女の子にプレゼント買いに行きたいんですけど、僕女の子の友達いなくて… 一緒に行って貰えないですか?」
「えっあっうん。 空いてる空いてる!付き合うよ!っていうか私でいいの?」
「◯◯さんがいいんですよ」
私がいい!!??ひぎゃああああ!!?? 聞いたか聞いたか!!??ていうか高橋! あんなこと言っときながら作間くんちゃんと好きな子いるじゃん!? 高橋のせいでちょっと期待しちゃったじゃん!作間くんに選ばれて嬉しい反面好きな子いるんだってわかって失恋してんだけど… 元々片思いでよかったのに両想いになりたいっていう欲を出した瞬間失恋って…このスタバ来れなくなる…
「じゃあ連絡のために僕のライン教えますね」
教えてもらったラインの名前が「さくまりゅうと」一言には「××大 1年」って書いてあってここで初めて下の名前と連絡先と学年をまとめて知るよね。 ついさっきまで名前も連絡先も学年も知らなかったのに今知って、失恋して。 なんだこれ。 一歩進んで三歩下がった。
だけど作間くんね。ライン交換してすぐに「作間です」って目の前にいるのにメッセージ送ってきたんだよ。作間くんぽいなぁって失恋したのにキュンときた。それでなんか全部どうでもよくなったよ。
複雑な気持ちで迎えた約束の日曜日の朝、
「おはようございます。12時ごろ駅前に待ち合わせしましょう^_^」
って微妙な顔文字付きでメッセージがきて「作間くんに想われる女の子の為にも人肌脱ぎますか!」って覚悟を決めたよね。
駅前に11時50分に着いた私。 だけどそこには既に妙なTシャツを着た作間くんが。独特のセンスの持ち主だなってギャップを感じるよね。顔がいいから何着てても似合ってるんだけどさ。
「ごめんなさい 待ちましたか!?。」
「全然待ってないですよ。12時までまだ時間ありますし!僕がドキドキして早く着いちゃいました 笑」
作間くん~なんでそんな事言っちゃうのさ~恋が加速するじゃんかよ!
「作間くん?でいいですよね 今日は何買うつもりなんですか?」
「香水です というか◯◯さんから名前呼ばれた事なかったから俺の名前知らないかと思ってました 笑 」
「名札見てましたしラインの名前だってさくまじゃないですか知ってますよ! っていうかあれ?俺って言うんですね」
何気なく言うと作間くんちょっと焦った顔で
「うわー やらかした ◯◯さんの前では僕って言うようにしてたんですけど そっちの方がウケがいいかなって」
「なんですかそれ 笑 」
いや本当なんですかそれ!?焦った顔も最高だけど私ウケを考えて「僕」って言ってた作間くんが可愛すぎてもう作間くんの事で頭がいっぱいになるよね。あと言わなかったけどプレゼントに香水って大分重くない? 付き合ってないんでしょ!? 作間くんって自分色に彼女は染めたいタイプなのかな
香水は作間くんが2種類まで絞ったけど作間くん迷いまくって選べないんだよね。結局最後には
「◯◯さんはどっちが好きですか?」
「私はこっちの方が好き」
「じゃあこれにします」
って私の好きな香りで選ぶのか~! ごめん! 作間くんの好きな女の子 私の好きな匂いの香水でごめん!
買い終わった後は作間くんの案内で昔ながらの喫茶店に行くよね。店内はおじいさんが2人いるぐらいで同年代の人はいないんだ。
「ここ行きつけのお店なんです ここのコーヒーは美味しいですよ あとケーキも ◯◯さん甘いもの好きでしょ? 付き合ってくれたお礼なので好きなもの頼んでください」
うわああああ。作間くんの行きつけだって!作間くんの!! お店選びのセンス最高じゃん。 気持ちを抑えてポーカーフェイスで注文するよね。
「じゃあ遠慮なく アメリカンとショートケーキで」
「俺もそれにします マスター アメリカン2つとショートケーキ2つ」
「今日は◯◯さんのおかげでいい買い物ができました きっと喜ぶと思います」
作間くんの何気ない一言で一気に現実に引き戻されるよね。 そうだ私失恋してたんだって。そう思ったら涙出てきそう。いや出てきた。
「◯◯さんどうしました?」
作間くんは優しいから聞いてくるんだよね。あんたのせいで泣いてんだよ。もうどうせなら言っちゃおうかなって。 どうにでもなれって思って意を決して言うんだよね。
「ねえ作間くん。 私もうスタバ行けなくなること言っていい? 私作間くんの事がす」
「待って その先は俺に言わせて? ◯◯さんのことが好きです 付き合ってください」
は?ってなるじゃん 作間くん好きな子いるんでしょって
「好きな女の子じゃなければこんな風にデートになんか誘わないし俺の行きつけなんか教えないです だからまた店に来てください」
一気に涙乾いて混乱するよね 好きな女の子?デート?だけど作間くんは畳み掛けてくるんですよ。
「俺の誘い方がまずかったですね 来週誕生日ですよね?本当はその時にこのプレゼントと共に告白するつもりだったんです」
「なんで私の誕生日知ってるんですか?言ったことありましたっけ?」
「この前カードの残高見ながら私の誕生日だって呟いてたじゃないですか」
あのときかー!!どうしよう やっぱり作間くんできる男だ~ それで持って耳がいいー! ってことは待って!? あの時の高橋との会話聞かれてるんじゃ!?
「作間くん… もしかして髙橋さんとしてた話聞いてましたか?」
「え? なんの話ですか?◯◯さんが優斗に好きですって小声で言ってたことですか?」
やっぱり聞かれてんな!!!!??? 髙橋のことは絶対許さない。絶対次会った時しばくって決意するよね。1回しか話したことないただのパートナーだけど。顔を真っ赤にしてる私に
「あの時優斗が聞いてくれたおかげで◯◯さんが俺の事好きだって確信持てて良かったです 聞いてくれてなきゃ今日も誘えなかったですし」
って作間くんは言うんだよね その言葉で髙橋。いや髙橋さんの事しばくのはやめて今度お礼しようて考え改めるよね。決意はグラグラ。
「今日は泣かせてしまってごめん。俺からの初めてのプレゼントを受け取ってください」
ってさっき買った香水渡されるんですよ! 香水のプレゼントが重いとか言ってごめん! 作間くんが選んだ(最終的には自分だけど)香りに包まれるのって幸せ!!
「誕生日の日は改めて違うものをプレゼントするので絶対店に来てください シフト入ってる日です」
そんな事言われた日にゃあ 誕生日の日を指折り数えるわ!!んでもってインスタに「こんな楽しみな誕生日初めて笑 早く年取りたい 笑」っていう意味不明な匂わせ投稿する
ちなみに誕生日当日 一生懸命考えましたって言葉と共に貰うものは「R.S」っていうイニシャルが入ったハンカチなんだよね~!
「使うたびに僕のこと思い出してほしくて」*5
あ~年がら年中作間くんを思ってたいし肌身離さず持つことにしなきゃダメだな。
とまあこれが作間くんとの出会いです。
当時つけてた日記を元に作間くんがブラックエプロン*6を着用することが確定した今日、折角だから記念に書いちゃいました。
出会ってから数ヶ月経った今でも作間くんのことが変わらずに大好きです。
書き終えた今スタバ設定必要だった?って感じじゃない? だけどパートナーの作間くん絶対似合ってるからやっぱ少しでもパートナーの作間くんの虚妄綴ったの正解だよな~